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write by : 2009年08月02日 22:55
富山赤十字病院 腎臓内科
白井志津世 先生
【はじめに】
器質精神障害のため透析の導入が困難な患者が、
社会資源を活用し自宅退院となった症例を報告する。
【症例】
患者は、アルコール依存による精神障害と認知症があり、
両側水腎症をベースにネフローゼ症候群と腎不全を併発したため
透析導入となった。
妻は
「理解力に欠け治療拒否していた経緯があり、
暴れたりするので定期的に透析に通うのは無理ですが、
何もせず死を待つのは忍びない。
家での治療なら何とかできる。」とPD療法を選択された。
【結果】
治療は、妻の負担軽減・患者の治療拒否回避のため、
バック交換を5時注液・10時バック交換、16時排液とした。
在宅のサポートは、
退院調整師長によりPD療法の管理可能な訪問看護ステーションを調整し、
バック交換・体調管理・緊急時の対処法を訪問看護師へ指導した。
多くの連携機関との調整により、退院後6ヶ月経過した現在も在宅治療が出来ている。
【まとめ】
器質精神障害を持つ高齢者のPD療法は難しい。
妻の意思を尊重し社会資源を活用した看護の連携により
在宅PD療法は可能となった。
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