訪問看護ならびに往診による全盲肢体不自由CAPD患者の管理

訪問看護ならびに往診による全盲肢体不自由CAPD患者の管理。往診によるCAPD患者の管理も介護者の助力があれば十分可能である。

スポンサードリンク

訪問看護ならびに往診による全盲肢体不自由CAPD患者の管理

所沢腎クリニック 看護部
川上道子 先生

【目的】
今回我々は全盲、肢体不自由なCAPDへの全面的な往診による患者治療を行った。
在宅診療の一方法として重要と考え報告する。

【症例】
症例は45歳の男性、35歳時に視力低下、糖尿病性網膜症と診断された。
その後腎機能悪化し平成15年2月にCAPD導入となる。
導入後視力低下し全盲状態となる。
平成16年4月に自宅の階段から転倒落下、脳挫傷のために近医入院。
その後自力歩行ならびにCAPD液の交換は困難となり、
妻が全面介助により液交換を行っていた。
しかし起立性の低血圧が強く自力での坐位の保持も困案となり、
当院への通院も困難となった。
そのため週に一回看護師が訪問し、採血、
全身状態とCAPDの状態確認を行った、
医師は月に一回から二回往診をして全身状態の管理、EPO投与、投薬を行っている。
現在訪問看護による患者管理を行い一年になるが状態は安定している。

訪問看護ならびに往診による全盲肢体不自由CAPD患者の管理の続きを読む

全盲独居患者の遠隔医療を用いたPD管理

篠ノ井総合病院 人工腎センター
赤塩恵子 先生

【目的】
当院では、平成12年に画像送信による遠隔医療を行なった。
近年インターネットや携帯電話の普及は目覚しく操作は簡便になった。
今回、全盲独居患者のPD管理に対し遠隔医療の再構築を検討したので報告する。

【事例】
50歳男性、糖尿病性網膜症にて完全失明となるが、
家事サービスを活用し独居生活は自立していた。
末期腎不全にてPDを希望したが、通院中の病院での導入が困難であるため当院へ紹介となった。
患者はPD関連の知識を携帯電話やインターネット等から得ていた。

全盲独居患者の遠隔医療を用いたPD管理の続きを読む

小児腹膜透析導入を経験して〜腹膜透析外来看護師の役割〜

福井県立病院 血液浄化療法室
武曽伴栄 先生

【はじめに】
小児の腎不全看護では、特性として成長過程にあること、
ハンディを持ちつつ就学するという問題、精神的心理的な発達も含めた看護が必要である。
日常生活では制限の少ない家庭生活ができるように配慮し、
患児と母親へのサポートも重要である。今回、初めて小児腹膜透析導入を経験した。
専任看護師としての役割について報告する。

【症例および経過】
10歳代、女性、若年性嚢胞腎による慢性腎不全で腹膜透析を導入した。
患児や母親との信頼関係を構築する目的で血液浄化療法室看護師が病棟訪問を重ね、
導入時のバック交換などの指導を実施した。
病棟看護師とは、患児や母親に関する情報交換を行い、退院時カンファレンスにも参加した。
退院後は訪問看護ステーションとの間で電話や看護情報提供書を用い連携を図っている。

小児腹膜透析導入を経験して〜腹膜透析外来看護師の役割〜の続きを読む

透析看護研究:2009年08月の記事
血液透析導入後に腹膜透析を知り、強い希望で腹膜透析に移行した症例 : 2009年08月28日
血液透析導入後に腹膜透析を知り、強い希望で腹膜透析に移行した症例。PDは困難と思われる症例でも主体的に療法選択できるよう支援していきたい。
看護研究の仕方 テーマの見つけ方 : 2009年08月25日
看護研究の仕方 テーマの見つけ方。看護研究論文をまとめるのはとても大変ですよね!誰もが一読して理解できる内容で正確かつ具体的でなくてはいけません。
腎臓治療選択における教育プログラムによる介入〜患者が納得した治療選択を行うために〜 : 2009年08月25日
腎臓治療選択における教育プログラムによる介入〜患者が納得した治療選択を行うために〜。治療選択教育プログラムによる介入は患者の自己決定支援に有用であった。
患者が透析療法の選択に必要とする情報の内容〜自分にあった治療法を選択するために〜 : 2009年08月25日
患者が透析療法の選択に必要とする情報の内容〜自分にあった治療法を選択するために〜。透析導入患者は療法選択の時、HDとPDの実際の治療法やその利点と欠点について医療者や治療を受けている患者から話を聞きたいと思っている。
療法選択にむけた、腹膜透析・血液透析経験者へのアンケート調査(中間報告) : 2009年08月25日
療法選択にむけた、腹膜透析・血液透析経験者へのアンケート調査(中間報告)。PDとHDを経験した患者の意見を知ることは、療法選択を説明する上でも極めて貴重な意見であると考える。
PDからHDへの移行時に高血圧脳症を呈した一例 : 2009年08月24日
PDからHDへの移行時に高血圧脳症を呈した一例。血圧の急激な上昇を契機に発症し、降圧とともに改善したため高血圧脳症と考えられた。看護上注意が必要である。
CAPDからHDへの移行に時間を要した患者との関わり : 2009年08月24日
CAPDからHDへの移行に時間を要した患者との関わり。患者の生活背景や疾病に対する思いと移行を受容出来ない葛藤を理解する必要がある。
CAPD患者様の入浴アンケートを行って : 2009年08月22日
CAPD患者様の入浴アンケートを行って。少しでもCAPD導入以前の生活様式に近づけ手軽に入浴を楽しむ事が出来るように指導していきたい。
出口部周囲のスキントラブルに皮膜スプレーを使用し効果を得た症例 : 2009年08月22日
出口部周囲のスキントラブルに皮膜スプレーを使用し効果を得た症例。皮膜スプレーは皮膚を守り、スキントラブルに有効であった。
CAPD患者の心理状態を調査して : 2009年08月21日
CAPD患者の心理状態を調査して。Profile of Mood States(以下POMS)を用いた心理検査を行いmental careやCAPDの支援指導を行う上で大いに役立った。
調理と食事選択を同時に学べるセレクト食事実習会を簡便、頻回に継続開催するための改良を試みて : 2009年08月19日
調理と食事選択を同時に学べるセレクト食事実習会を簡便、頻回に継続開催するための改良を試みて。セレクト食事実習会は参加者の満足度が高く、後の効果が期待される。
慢性腎臓病に対する患者教育の試み : 2009年08月18日
慢性腎臓病に対する患者教育の試み。多くの患者や市民に腎臓病を一層深く理解して頂き大変有意義であった。
腎不全看護外来の評価 : 2009年08月18日
腎不全看護外来の評価。自己の腎機能を正しく認識することで、生活習慣の改善への動機付けとなる。
CKD看護外来における指導〜糖尿病性腎症への介入を行って〜 : 2009年08月18日
CKD看護外来における指導〜糖尿病性腎症への介入を行って〜。問題点を具体的に示し、解決するように指導を行えば、1回の指導でも有効な指導を行うことが可能である。
CKD(慢性腎臓病)予防・料理教室を実施して : 2009年08月18日
CKD(慢性腎臓病)予防・料理教室を実施して。CKD予防として塩分や蛋白質に気をつけることの大切さを理解してもらえた。
個別面談を取り入れた導入期指導のあり方 : 2009年08月17日
個別面談を取り入れた導入期指導のあり方。個々の生活背景を考慮し継続的な指導を行い自己管理意欲の向上を図る必要がある。
慢性腎臓病(CKD)対策に対する取り組み〜保健師と基幹病院看護師との連携〜 : 2009年08月17日
慢性腎臓病(CKD)対策に対する取り組み〜保健師と基幹病院看護師との連携〜。地域保健師との連携を図り指導を実施していく事は重要である。
保存期腎不全教育入院のこれからについて考える : 2009年08月17日
保存期腎不全教育入院のこれからについて考える。保存期パスでの入院の現状について考察した結果を報告する。
腹膜透析外来におけるチーム医療での管理栄養士の関わり : 2009年08月17日
腹膜透析外来におけるチーム医療での管理栄養士の関わり。全患者が継続指導を希望している結果となった。
外来透析患者の塩分摂取量の実態と減塩指導の効果 : 2009年08月17日
外来透析患者の塩分摂取量の実態と減塩指導の効果。塩分摂取量を客観的に示せたことで減塩指導が効果的に行われたものと思われた。
PD外来における栄養指導 : 2009年08月17日
PD外来における栄養指導。医師、看護師との連携を取り個々の患者に合わせた栄養相談の実施が有効。
外来維持透析患者の食事中のミネラル摂取と踵骨量 : 2009年08月17日
外来維持透析患者の食事中のミネラル摂取と踵骨量。食事からのCa摂取は踵骨量維持に有効である可能性が示唆された。
クッキングセミナーにおけるリン値下降効果 : 2009年08月17日
クッキングセミナーにおけるリン値下降効果。特に高リン患者においては有用であった。
シナカルセット塩酸塩と食事指導併用治療により改善したCalcifilaxisの1例 : 2009年08月16日
シナカルセット塩酸塩と食事指導併用治療により改善したCalcifilaxisの1例。腎性副甲状腺機能亢進症に伴う異所性石灰化治療でも有効と思われる。
手作りフードモデルを作成・使用した透析患者の食事支援への取り組み : 2009年08月16日
手作りフードモデルを作成・使用した透析患者の食事支援への取り組み。具体的な視覚や触覚を通じて伝えることができ食事内容に深く関心を持つようになった。
糖尿病を有する血液透析患者の塩分摂取量状況の実態調査 : 2009年08月16日
糖尿病を有する血液透析患者の塩分摂取量状況の実態調査。糖コントロール不良な患者に塩分摂取量が多いことが明確となった。そして血糖管理を栄養士と連携し指導していく。
血液透析患者の塩分摂取量状況の実態調査〜水分管理指導の再検討〜 : 2009年08月15日
血液透析患者の塩分摂取量状況の実態調査〜水分管理指導の再検討〜。月1回、週始めの体重増加量、総除水量、塩分摂取量について調査し、比較検討した。
外来維持透析患者の食事療法の遵守とQOLとの関連 : 2009年08月14日
外来維持透析患者の食事療法の遵守とQOLとの関連。タンパク質摂取に対する指導の必要性が示唆された。
慢性腎臓病患者への食事指導の検討 : 2009年08月13日
慢性腎臓病患者への食事指導の検討。食事指導は栄養士がやるものと考えられがちである。生活指導の一環としての食事指導について看護師の意識が高まった。
看護必要度からみた当院透析患者の動向 : 2009年08月12日
看護必要度からみた当院透析患者の動向。「観察・処置の程度」、「自立の程度」共に高くなっていることが示唆された。
「看護の必要量」と「看護の提供量」の測定を試みて : 2009年08月11日
「看護の必要量」と「看護の提供量」の測定を試みて。単に数量的なスケールだけでは評価できず多角的に検討する必要性がある。
高齢者疑似体験後の意識・実践の変化〜疑似体験6ヵ月後の追跡調査〜 : 2009年08月10日
高齢者疑似体験後の意識・実践の変化〜疑似体験6ヵ月後の追跡調査〜。疑似体験を通して体得したことは、意識や実践の変化に繋がる。
当院透析室看護師のストレスとやる気についての実態調査 : 2009年08月09日
当院透析室看護師のストレスとやる気についての実態調査。プリセプティとプリセプターでは他の看護師に比べ、高いストレスを感じておりプリセプター制度や業務内容の再検討が必要と考えられた。
透析病棟における「配薬カレンダー」の有用性 : 2009年08月08日
透析病棟における「配薬カレンダー」の有用性。服薬が自己管理困難な透析入院患者に対して有効なツールと考えられる。
当院透析看護師におけるメンタルヘルスの現況〜勤務部署による比較〜 : 2009年08月07日
当院透析看護師におけるメンタルヘルスの現況〜勤務部署による比較〜。医療の職場環境の変化に伴い、勤務部署のストレス状況を把握し、それに応じた対策が必要と思われる。
「血液透析のいろいろ勉強会」への取り組み : 2009年08月06日
「血液透析のいろいろ勉強会」への取り組み。透析に関心を持ってくれる支援者が多く、集団指導を目的とした勉強会は効果的である。
体重増加不良患者へのアプローチ〜行動変容プログラムを活用した一例〜 : 2009年08月05日
体重増加不良患者へのアプローチ〜行動変容プログラムを活用した一例〜。患者の自己管理意欲を高め安定した透析が行えるようになった。
調理実習における減塩指導の効果 : 2009年08月04日
調理実習における減塩指導の効果。上手に減塩する方法を習得する場として有効であると考えられた。
味覚検査を活用した減塩指導〜第2報〜 : 2009年08月04日
味覚検査を活用した減塩指導〜第2報〜。減塩困難な患者に対する味覚検査は、患者が味覚認知度を理解することで効果的に減塩に取り組めた。
体重管理において「無関心期」である透析患者へのアプローチ : 2009年08月04日
体重管理において「無関心期」である透析患者へのアプローチ。多職種が個々に応じたアプローチを行うことでステージの変化がみられることが示唆された。
栄養指導における調理者との関わり〜ホテルでのクッキングセミナーを開催して〜 : 2009年08月04日
栄養指導における調理者との関わり〜ホテルでのクッキングセミナーを開催して〜。クッキングセミナーは実際の調理者への有用な栄養指導方法であった。
神経性無食欲症透析患者への栄養士のかかわり : 2009年08月04日
神経性無食欲症透析患者への栄養士のかかわり。栄養の重要性と、成分栄養の有効性を確認できたことが患者の行動変容につながった。
透析患者の汗によるカリウム(K)の排泄が食事管理に及ぼす可能性 : 2009年08月04日
透析患者の汗によるカリウム(K)の排泄が食事管理に及ぼす可能性。汗は透析患者にとって重要なKの排泄経路と思われる。
自己効力感が高まる透析患者教育の検討〜セルフ・モニタリング法を用いた誕生日月入院前後の体重変化から : 2009年08月04日
自己効力感が高まる透析患者教育の検討。誕生日月にセルフ・モニタリング法を用いて患者教育を試みた結果、自己効力感が高まり体重増加量を減少する事ができた。
食物繊維追加投与がビフィズス菌HD(R)の血清リン値(P)低下作用に及ぼす効果 : 2009年08月04日
食物繊維追加投与がビフィズス菌HD(R)の血清リン値(P)低下作用に及ぼす効果。SDFを追加することでP低下作用をさらに増強させる可能性が考えられた。
高リン血症を認める透析患者に対する行動変容プログラムの有用性 : 2009年08月04日
高リン血症を認める透析患者に対する行動変容プログラムの有用性。血清リン値の改善及びセルフコントロールの維持に効果的であると思われる。
ビフィズス菌HD(R)による血清リン値(P)低下作用に及ぼす因子について : 2009年08月04日
ビフィズス菌HD(R)による血清リン値(P)低下作用に及ぼす因子について。P低下作用には食事摂取量の影響を受ける可能性が示唆された。
透析患者の栄養管理?セルフコントロールに取り組む看護師の関わり : 2009年08月03日
透析患者の栄養管理?セルフコントロールに取り組む看護師の関わり。透析患者の生命予後・QOLに影響している。正しい食習慣に導き援助することが必要である。
自己管理に影響を及ぼす家族支援の要因 : 2009年08月03日
自己管理に影響を及ぼす家族支援の要因。患者に対する家族の思いが抽出され、セルフケア支援が精神的負担と感じていることも明らかとなった。
外来維持血液透析患者の栄養指導を振り返って〜栄養士の介入を通して〜 : 2009年08月03日
外来維持血液透析患者の栄養指導を振り返って〜栄養士の介入を通して〜。栄養士介入後は栄養士からの情報をふまえ、効果的な患者指導が可能となった。
壮年期腹膜透析患者の腹膜透析開始前後の思いの変化 : 2009年08月03日
壮年期腹膜透析患者の腹膜透析開始前後の思いの変化。半構成的面接による研究を行ったので報告する。
当院における要介護PD患者の現況 : 2009年08月02日
当院における要介護PD患者の現況。介護施設への積極的な働きかけににより、PD療法に対する良好な支援体制の確立が期待される。
器質精神障害を持つ高齢者の在宅CAPD : 2009年08月02日
器質精神障害を持つ高齢者の在宅CAPD。妻の意思を尊重し社会資源を活用した看護の連携により在宅PD療法は可能となった。
APDによる高齢CAPD患者への在宅支援 : 2009年08月02日
APDによる高齢CAPD患者への在宅支援。高齢PD患者では、導入時やバッグ交換の自立ができなくなった時にはAPDを考慮した在宅支援も可能である。
高齢の腹膜透析導入患者の1症例を通して〜自己管理指導の課題を明確にする : 2009年08月02日
高齢の腹膜透析導入患者の1症例を通して〜自己管理指導の課題を明確にする〜。個人の生活スタイルに合ったPD導入指導のシステム造りに取り組んでいきたい。
PD高齢者の退院支援困難症例の検討 : 2009年08月02日
PD高齢者の退院支援困難症例の検討。退院調整困難の原因を明らかにする。ストレス緩和ならびに手技の統一と指導の継続性を持たせ、患者家族、看護師双方の負担を軽減していきたい。
高齢PD患者の介護負担度と手技自立 : 2009年08月02日
高齢PD患者の介護負担度と手技自立。手技確立を目指すと共に介護者への適切な看護介入が必要である。
効果的な患者指導を目指して : 2009年08月02日
効果的な患者指導を目指して。患者の認識の変化と体重増加率を比較したので報告する。
飲水・食事管理に対し管理不良な患者の理解〜病みの軌跡をたどり支援を考える〜 : 2009年08月01日
飲水・食事管理に対し管理不良な患者の理解。支援の不足な点が具体的になった。

今日のキーワード

当サイトのRSS

カテゴリー

Copyright (C) 2009-2013 All Rights Reserved 透析看護研究