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write by : 2009年07月31日 07:00
東京医科大学八王子医療センター腎臓内科
吉川憲子 先生
【目的】
細胞外液過剰はPD患者の生命予後を悪化させる要因である。
細胞外液量をBIA法で評価し、他の因子との関連について検討する。
【対象】
当院外来通院中のPD患者49名(男性32名、DM13名)平均年齢:56.6歳、
継続期間:中央値26ヶ月
【方法】
PET検査日に完全排液後にInBody3.2にて
細胞内液量(ICF)と細胞外液量(ECF)を測定し、
浮腫値=ECF/ECF+ICFを算定し他の因子との相関を見た。
【結果】
DM症例は非DM症例に比較して有意に浮腫値が高値であった
(0.361±1.018:0.345±0.018、P<0.01)。
浮腫値は年齢、D/PAlb及びhANPと有意な正の相関を、
Alb, nPCR, preAlbと負の相関を認めた。
しかし、PD継続期間、D/PCr、1日Alb排泄量、1日Na排泄量、
総除水量、HS-CRP、とは相関しない。
【考察】
加齢、DMおよび低栄養に伴う低Alb血症や血管透過性の亢進が、
間質液の増加を介して細胞外液増加の一因となり得ると考えられた。
【結語】
細胞外液過剰の是正に栄養状態の改善が重要となる可能性が示唆された。
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