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write by : 2009年07月30日 07:00
関西医科大学附属滝井病院
山原英樹 先生
【目的】
腎不全患者に味覚異常を認めた報告は多く、
透析患者が過剰な食塩と水分の摂取により体液過剰を来す一因と考えられる。
また腹膜透析(PD)は患者のQOL向上に寄与するが、
除水量を増やすため高糖濃度液を使用すれば腹膜劣化を早める。
我々はPD患者の味覚異常と体液量指標との関連を検討した。
【方法】
PD患者17例に濾紙ディスク法を用い塩分味覚閾値を測定し、
体液量指標としてヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)、
ヒト心房性ナトリウム利尿ペプチド(hANP)、
味覚障害の指標として血清亜鉛(Zn)を測定した。
【結果】
食塩味覚閾値は健常対照に比しPD患者で有意に上昇したが、
体液量指標と相関を認めなかった。
他方、Znが標準値未満のPD患者は、標準値以上の患者より有意に
BNPが高値を示した。
【結論】
(1) PD患者の塩分味覚閾値と体液量指標に有意な相関は認めない。
(2) PD患者の血清亜鉛値は体液量指標と相関する。
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