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write by : 2009年08月24日 17:01
門真クリニック
城戸江利花 先生
【症例】
49歳男性。1999年6月よりCAPD中。2006年より除水不良となり、
血圧が160〜170/80〜90 mmHg と高値となった。
HDへの移行のため2007年11月13日内シャント作成術を受けたが、
術中に血圧が上昇し、同日より健忘症状が出現した。
頭部CTでは脳室周囲白質の虚血性変化および椎骨脳底動脈の石灰化所見を認めた。
バッグ交換もできなくなり血圧が高値を推移したため、12月7日よりHDに移行となった。
その後血圧は130〜160/70〜90 mmHgと低下を示したが、
2008年1月より認知症状は徐々に改善を認め、3月末には完全に消失した。
【考察】
CAPDからHDへの移行期に認知症状を呈した症例を経験した。
血圧の急激な上昇を契機に発症し、降圧とともに改善したため高血圧脳症と考えられた。
高血圧性脳症は通常十分な降圧が得られた場合には速やかに改善するが、
降圧が不十分な場合には遷延化する可能性があり看護上注意が必要である。
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