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write by : 2009年08月16日 21:00
東和病院
福本麻衣子 先生
【症例】
69歳男性。21年前より血液透析開始。
血清P高値が続き、心臓石灰化が高度で1年前に僧房弁、
三尖弁閉鎖不全症による心機能低下に対し弁形成術を行った。
3-4ヶ月前より手指冷感、シビレが強くなり次第に左第2指先端が
壊死状態となった。
血清iPTHは818 pg/mL、発症前4ヶ月の平均P-6.7mg/dL、
Ca-10.6mg/dLでCalcifilaxisと診断された。
抗生剤投与、消毒を連日行い、P含有量の少ない蛋白質摂取を指導、
ニセリトロールによるP低下を試みた。
PTHはシナカルセット塩酸塩(レグパラ)で加療し2ヶ月でiPTHは550 pg/mL、
Ca-8.8、P-5.6 mg/dLまで低下し手指の壊死は少しずつ改善した。
Calcifilaxisは末梢壊死性変化で副甲状腺インターベンションにより改善するが、
レグパラでの改善報告は現在までにない。
当薬剤は、腎性副甲状腺機能亢進症に伴う異所性石灰化治療でも
有効と思われる。
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